金沢市における糖尿病と歯周病の医療連携事業

金沢市歯科医師会は金沢市医師会の協力のもとで、糖尿病と歯周病の患者さんを連携して治療する事業を行っています。

歯周病と糖尿病

歯周病は、日本人の40代以上の約80%(平成17年歯科疾患実態調査)が罹っている病気です。一方糖尿病も「糖尿病が強く疑われる人」は約890万人、「糖尿病の可能性を否定できない人」が約1320万人(平成19年国民健康・栄養調査)と成人の5〜6人に1人は糖尿病、あるいは糖尿病発症前状態であると考えられています。ともに代表的な生活習慣病と考えられていますが、実は糖尿病は喫煙と並んで歯周病の2大危険因子であり、一方歯周病は糖尿病における3大合併症である網膜症、腎症、神経障害、そして大血管症等の合併症に次いで第6番目の合併症といわれているのです。つまり、一見あまり関係ないように見える糖尿病と歯周病は密接な相互関係にあります。さらに最近の研究では、糖尿病と歯周病を合併している患者さんに歯周病の治療をすることによって、糖尿病の血糖コントロールが改善されたという報告もされているのです。

金沢市での「糖尿病と歯周病の医療連携」について

平成21年度

内科医が糖尿病患者さんを、地域の歯科医院で歯周病治療するように勧め、これにより内科、歯科で患者の糖尿病や歯周病の状態、双方で投与している薬、血糖値などの診療情報を共有し、双方の治療を効果的に行ないました。この連携により糖尿病の血糖コントロールが改善された方も確認されました。

平成22、23年度

歯科医院(連携参加の一部歯科医院)を受診された歯周病患者さんのなかで中程度〜重度の方を、糖尿病検査のため内科の先生に紹介することで、糖尿病の早期発見を試みました。

平成24年度

内科医からは糖尿病患者さんのなかで、歯周病治療を行っておらず、歯周病の疑いがある方を歯科医院に紹介することで、双方の治療を効果的に行ないました。
歯科医からは前年同様、歯周病患者さんのなかで中程度〜重度の方を糖尿病検査のため内科の先生に紹介することで、糖尿病の早期発見を試みました。また現在糖尿病治療中の方で、今後歯科にて歯周病治療を開始される方を担当内科医に連絡することで、連携して治療をおこないました。

今年度(平成25年度)の「糖尿病と歯周病の医療連携」について

糖尿病と歯周病の深い関係ポスター(PDF 774KB)

今年度も昨年度と同様の連携を継続して行います。

(1)医科→歯科連携(内科医が歯科医に紹介)

糖尿病患者さんのなかで、歯周病治療を行っておらず、歯周病の疑いがある方を歯科医に紹介する。

(2)歯科→医科連携(歯科医が内科医に紹介)

ア. 歯周病患者さんのなかで中程度〜重度の方を糖尿病検査のため内科医に紹介することで、糖尿病の早期発見を試みる。
イ. 現在糖尿病治療中の方で、今後歯科にて歯周病治療を開始される方を担当内科医に紹介する。

内科と歯科の連携によってさらに歯周治療効果があがり、同時に糖尿病の血糖コントロールが改善できることは有意義なことで、また糖尿病の早期発見にもつながります。これからこの連携を増々広げて行きたいと思っています。糖尿病治療中や疑いのある方は、ぜひ一度下記の地域連携登録歯科医院を受診し歯周病の検査を受けましょう。

地域連携登録歯科医院一覧(PDF 52KB)

ご不明な点がありましたら、金沢市歯科医師会事務局までお尋ねください。